ふるさと納税のワンストップ特例│住宅ローンを組んだ年は使えません

住宅ローン

ななちゃん「昨日話してた、今年家を買った友達さ、もう今から『確定申告面倒くさそう』って言ってやる」

スズ「(笑)」

ななちゃん「確定申告したくないから、ふるさと納税もワンストップにしてんねんて」

スズ「あらら」

ななちゃん「ほんまはもっとたくさんのとこの返礼品もらいたいのに5つに抑えてるねんて」

スズ「家買って確定申告したら、ワンストップ特例は使われへんねんよ」

ななちゃん「まじ?」

今日は、「住宅ローン控除とワンストップ特例の関係」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

住宅ローンを組んで家を買うと、
要件を満たせば
住宅ローン控除を受けられます。


会社員の場合、
家を買った翌年以降は
勤務先の年末調整で
自動的に住宅ローン控除を受けられますが、
最初の年だけは確定申告が必要です。


では、
ななちゃんのお友達の会社員Aさんの場合を見ていきましょう。


Aさんは2024年5月に家を買いました。
住宅ローン控除を受けられる要件を満たしているので、

2025年2月16日から3月15日の間に
確定申告が必要です。


さて、Aさんは
今年もふるさと納税をしています。


ふるさと納税とは、
自治体に寄付をすることで
返礼品を受けとれる制度ですね。

Aさんは、
ふるさと納税のサイトを見るのが大好き。
果物、精肉、魚、お菓子など、あれこれ選んでいます。


けれど、
確定申告はしたくないので
寄付先は5カ所までと決めています。

本当は もっとたくさんのところに寄付をして
各地の返礼品をもらいたいのですが
5カ所までにしているんですね。


なぜ5カ所までなのでしょうか。

ふるさと納税は
ワンストップ特例というものを利用すると
確定申告する必要がありません
とても便利な特例です。


けれど、
ワンストップ特例を利用するためには
年間の寄付が5つの自治体まで と決まっているんですね。


ですから、
ワンストップ特例を利用するために
Aさんは寄付先を5つまでと決めているわけです。


さて、
このAさんですが
今年(2024年)に住宅ローンを組んで家を買いましたね。


住宅ローン控除を受けるために
来年の2月~3月にかけての確定申告が必要なことはお話ししました。


Aさんは
ふるさと納税でワンストップ特例制度を利用するために
今年も寄付先を5つまでにしよう、と考えていますが、

今年だけは
6つでも7つでも…10個でも大丈夫です。

どういうこと?と思いますよね。


実は、
確定申告すると ワンストップ特例は使えません


ワンストップ特例が使えない ということは、
ふるさと納税で寄付した金額は
確定申告する必要があるということです。

確定申告しないと 税金は安くなりません。


確定申告する場合は、
寄付先が5カ所まで などの上限はありません。



ななちゃん「ますます確定申告ややこしそう」
スズ「(笑)」



今日は、「住宅ローン控除とワンストップ特例の関係」の知識をひとつ+(プラス)しました。
来週は、「NISAのつみたて投資枠と成長投資枠」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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