ななちゃん「私のおじさん、最近退職金もらったって言ってた」
スズ「そうなんやー」
ななちゃん「でも、税金いっぱい引かれたって残念がってた」
スズ「あらー」
ななちゃん「退職金もらっても税金払わなあかんの?」
スズ「金額とかによってはね」
ななちゃん「おじさん、たくさん退職金もらったんかな」
今日は、「退職所得控除」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
お金を受け取ると、基本的に税金がかかります。
給料をもらっている皆さんなら
「所得税」「住民税」などが引かれていることを知っていますね。
退職金をもらった場合も同じように税金がかかります。
けれど、受け取った金額全部に税金がかかるわけではなく
退職所得控除というものを差し引くことができます。
これだけでは分かりづらいですね。
ひとつずつみていきましょう。
さて
Aさんは 長年働いた会社を退職する際
会社から退職金を受け取りました。
Aさんが会社に勤めていた期間は33年
退職金の金額は1800万円でした。
受け取った退職金は1800万円ですが
この金額全部に税金がかかるわけではありません。
ここから退職所得控除を差し引くことができます。
退職所得控除は
一律に決められているわけではなく
働いた年数によって決まります。
Aさんの働いた年数は33年ですね。
すると計算式は次のようになります。
【40万円×20年】+【70万円×(33年-20年)】=1710万円
Aさんの退職所得控除は1710万円です。
要するに、
退職金として受け取った金額は1800万円だけれど
そこから1710万円を差し引けるということです。
1800万円-1710万円=90万円
一気に課税される金額が減りましたね。
さらに、
実際はこの金額の半分に税金がかかります。
90万円÷2=45万円
こんなに減りました。
Aさんの場合 退職金をもらったことで支払う税金は
所得税が約23000円
住民税が約45000円になります。
会社で手続きしておけば、
これらの税金は源泉徴収され 課税関係は終了します。
ななちゃん「給料の税金も少なくしてほしいわ」
スズ「退職金は特別なんよね」
今日は、「退職所得控除」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「企業型確定拠出年金」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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