企業型DCに加入していた人が退職後iDeCoに加入した場合│加入期間は通算されます

年金

ななちゃん「iDeCo、専業主婦の人は昔は入られへんかったんや」

スズ「うん」

ななちゃん「そしたらさ、iDeCoができるようになった時に50歳過ぎてた人は損やね」

スズ「損?」

ななちゃん「だって、もっと前にやれてたら60歳で受け取れるんやろ?」

スズ「たしかにね」

ななちゃん「じゃあ、会社を退職した人とかは?」

スズ「どういうこと?」

ななちゃん「会社で企業型DCやってた人が、会社辞めてiDeCo始めた場合」

スズ「ええ質問やな」

今日は、「iDeCoで貯めたお金の受け取り」の知識をもうひとつ+(プラス)していきましょう

確定拠出年金は
企業型DC
iDeCo(個人型)
に大別されます。

どちらも
60歳でお金を受け取るには
10年以上加入していなくてはなりません。


遅くとも50歳になるまでに加入すれば、
60歳までは10年の期間がありますね。

40歳で加入すれば、
60歳になるまで20年の期間があるわけです。


さて、
50歳になってから加入した場合
「10年以上」という要件は満たさないので
受け取りは61歳以降になります。

この受け取りの年齢については
その人の加入年数によって、細かく決められています。


さて、ななちゃんが良い質問をしていました。


会社で企業型DCに加入していた人が退職して
iDeCoを始めた場合
はどうなるのか
ということですね。


どうなのでしょうか。


仮に、
Aさんが58歳で会社を退職したとしましょう。


Aさんは45歳の時から会社で企業型DCに加入していました。
ということは、
企業型DCの加入の期間は
45歳から58歳までの13年間だったということですね。


そして退職を機に
iDeCoに加入しました。


iDeCoの加入は58歳
50歳を過ぎています。
60歳でお金を受けとる要件である「10年以上の加入」を満たしていません。


けれどAさんは、
60歳になったらiDeCoで積み立てたお金を受けとることができます


「10年以上加入していないのになぜ?」
と思いますよね。


実は 確定拠出年金は
企業型DCであるか
iDeCo(個人型)であるかを問わず
加入期間は通算されることになっています。


Aさんの場合
企業型DCの加入が13年
iDeCoの60歳までの加入が2年
合計15年の加入期間となり、

60歳から積み立てたお金を受けとることができるのです。



ななちゃん「でもさ、2年積み立てたぐらいではあまり増えてへん?」
スズ「たしかに」



今日は、「iDeCoで貯めたお金の受け取り」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「フラット35」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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