ななちゃん「5年ルールで借りてても、ローンの返済が増えることがあるんや」
スズ「5年間は変わらないよ」
ななちゃん「じゃあなんで増えるんやった?」
スズ「5年間の間に金利がすごく上がった時やけどさ」
ななちゃん「うん」
スズ「利息部分だけで返済額を超えてしまったら、超えた分あとで払わなあかんねん」
ななちゃん「何言ってるんかわからん」
今日は、「未払利息」の知識をもうひとつ+(プラス)していきましょう
未払利息は
どういう条件下で発生するんでしたっけ?
それは
5年ルールが適用された住宅ローンを借りている場合に
発生する可能性があるということでしたね。
(元利均等返済のみ)
5年ルールとは
途中で金利が見直されても
5年間は毎月の返済額が変わらないというルールです。
毎月の返済額に変更はありませんが
金利が見直されている場合
返済額の内訳には変更が生じています。
これだけでは分かりにくいですね。
住宅ローンを返済中のAさんの場合を例にみていきましょう。
Aさんの毎月の返済額は10万円
返済額は 元金と利息の合計です。
要するに 10万円返済していますが
そのうちのいくらかが元金返済分
残りが利息返済分となっています。
さて、
この返済額10万円の当初の内訳は
元金分 3万円
利息分 7万円
でした。
けれど
金利が途中で見直されて
計算上の利息が11万円になりました。
5年間は返済額が変わらないというルールなので
返済額10万円は変わりません。
どうでしょうか。
返済額10万円では
元金どころか 利息すら全額支払えませんね。
Aさんは5年間は10万円ずつ返済を続けますが
その間 払いきれていない利息1万円が溜まっていくことになります。
1年間溜まり続けると12万円。
これが未払利息です。
さらに この12万円は返済するまで利息がかかります。
要するに
住宅ローンを組んだ当初考えていた返済額が増えるということです。
さらには
未払利息が発生している間
元金の返済は全くされていないことになるので
返済計画に支障を及ぼす可能性もあります。
ななちゃん「え、こわ」
スズ「金利が上がってきたら要注意やね」
今日は、「未払利息」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「退職所得控除」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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