ななちゃん「大人はみんな、自分の健康保険料とか払ってるんやと思ってた」
スズ「基本的にはそうやけど、収入がなかったり少なかったりすると、配偶者の扶養ってことで払わなくていいねん」
ななちゃん「じゃあ絶対その方が得やね」
スズ「短期間で考えるとそうかも知れへんけど、長い目で見たらわからんよ」
ななちゃん「どういうこと?」
今日は、「生涯収入」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
生涯収入と聞いて、どんな収入を思い浮かべますか?
生涯収入とは言葉の通り、
生きている間に手にするお金のことです。
似た言葉に「生涯年収」というものがあります。
これは、一生のうちに稼げる金額のことですね。
これに対して「生涯収入」は、
稼ぐお金にプラスして、将来受け取る年金を含めた金額です。
先日東京都が試算した金額が公表されました。
ここでは、
22歳で就職したカップルが89歳になるまでの、
世帯の手取り額を試算しています。
具体的には、
22歳から64歳まで働いて稼ぐ(35歳時点で年収600万円)
65歳からは89歳までは年金を受けとる
この合計額がいくらになるのか試算されました。
この試算に際して 夫はこの条件で、
妻に関しては
いくつかのパターンに分けています。
具体的には、
出産後(31歳で出産)も継続して働くのか、
いったんは退職するけれど、正社員として再就職するのか、
またはパートとして働くのか、
といったような具合です。
ここでは、
妻は出産後いったん退職した後、
① 子どもが10歳になった時に、正社員として再就職(年収300万円)
② 子どもが10歳になった時に、夫の扶養に入りながらパートで働く(年収100万円)
この2つを比べてみましょう。
結果は、
夫と合わせた世帯の生涯の収入は
① の場合、3億8000万円(年金分9000万円)
② の場合、3億5000万円(年金分7000万円)
になりました。
夫の扶養から外れると、
自分で社会保険料の支払いが必要になります。
短期間で見ると、支出が増えてしまいますね。
その支出を「損」と捉えてしまいたくなりますが、
長い目で見ると 年収によっては扶養から外れて働く方が
生涯収入が多くなることが分かります。
働く意欲や能力があるにも関わらず、
「扶養から外れてしまう」ということを恐れて働き方を制限しているのだとしたら、
もったいないかも知れませんね。
ななちゃん「でもさ、パートでゆるゆる働くのもよくない?」
スズ「それもありやね」
今日は、「生涯年収」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「円安」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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