ななちゃん「こないだ、『相続でもらった要らない土地は国に返せる』みたいな話聞いてん」
スズ「あー、それね」
ななちゃん「せっかくもらった土地があるんやったら、持っといたらええんちゃうの?」
スズ「自宅から遠いところやったら管理も大変やん」
ななちゃん「管理?」
スズ「空き家になってたら、放ったらかしにはでけへんし、草ぼうぼうになったらご近所さんもあることやし」
ななちゃん「なるほど」
スズ「固定資産税も毎年払わなあかんし」
ななちゃん「たしかに」
今日は、「相続土地国庫帰属制度」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
自分の親などが亡くなって
土地や家屋を相続することがあるかも知れません。
もともと親と同居していたならば
親が亡くなった後もそこに住み続けると考えられますが、
仮に、遠方に一人で住んでいた親が亡くなって
土地と家屋を相続したらどうしましょうか。
自分には既に家族と住んでいる家があり
実家で暮らす予定はないとしましょう。
相続した土地と家屋をそのままにしておくと
たまには見に行くことも必要ですね。
空き家の管理や、庭の草取り、木の剪定なども必要になってくるかも知れません。
固定資産税の支払も必要です。
では、
「もうこの家に戻ることはないから売ってしまおう」
と考えて、不動産屋さんなどに相談したとしましょう。
ところが、その土地と家屋は人気がない、
そんなこともあるかも知れません。
要するに、誰も買ってくれないということです。
そんな困った状態になってしまった時
国がその土地をもらってあげますよ、という制度があります。
この制度のことを、
相続土地国庫帰属制度といいます。
国がもらってくれたら、
管理も要らなくなるし
固定資産税の支払もなくなりますね。
但し、
どんな土地でももらってくれるというわけではありません。
まず、
もらってくれるのは土地だけです。
家が建っていたら、
それを取り壊して更地にしておく必要があります。
また、
一定以上の斜めになっている土地
土壌汚染されている土地
などはもらってくれません。
さらに、
もらってもらうためには
費用がかかります。
「土地をあげるのに費用がかかるの⁈」と思うかも知れませんね。
基本は一筆(一つの土地)ごとに20万円です。
国がその土地を管理するために必要な費用とされています。
ななちゃん「え、お金いるんや」
スズ「土地持っててもお金かかるやんね」
今日は、「相続土地国庫帰属制度」の知識をひとつ+(プラス)しました。
来週は、「住宅ローンの借り換え」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
独立系ファイナンシャルプランナー事務所 FP office Bellsへのご相談は、
こちらから
https://fp-office-bells.com/contact.php
コメント