相続税と贈与税│受け取った金額が同じでも 税金の額が違います

税金

ななちゃん「こないだおばあちゃんち行ったら、一生懸命電卓たたいてた」

スズ「あら」

ななちゃん「何計算してんの?って聞いたら、『相続か贈与、どっちが得か計算してる』って」

スズ「あらら」

ななちゃん「おばあちゃん、まだ全然元気なのにと思ってさ」

スズ「うん」

ななちゃん「自分が死んだ後のことなんか分からへんねんから、別にどっちでもええんちゃうの?って言っといた」

今日は、「相続税と贈与税の税率」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

お金をたくさん持っている人は、
ある程度の年齢になると
そのお金をどうやって子どもたちに渡そうかと考えるようです。


自分が死んだとき
たくさんのお金が残っていると
そのお金を受け取る子どもたちに相続税がかかります。


多額の相続税が課されるのがもったいないという気持ちにもなりますね。
そこで 生きている間に子どもたちなどにお金を渡したりする人もいます。

生きている間にお金を渡すことを「贈与」といいます。


さて、
相続財産を受け取った時に支払う「相続税」
生きている人からお金を受け取った時に支払う「贈与税」
税率はどのぐらいなのでしょうか。


まず
お金を受け取った時に支払う税金ですが
受け取ったお金が何なのかによって
支払う税金の種類が決められています。


例えば
給料をもらっているみなさんは「所得税」などを支払っていますね。

所得税も
相続税も
贈与税も
計算された所得が多くなるほど 税率は高くなります。


例えば、
受け取った給料から計算された所得が300万円なら
所得税の税率は10%ですが、

所得が1000万円なら
所得税の税率は33%です。
(いずれも控除額は含んでいません)


また、
相続税や贈与税の税率は
所得税とは異なっています。

そして
贈与税の税率は
相続税に比べて高く設定
されています。


例えば
相続財産から計算された所得が1000万円なら
相続税の税率は10%ですが
贈与税の税率は40%です(一般の場合)
(いずれも控除額等は含んでいません)


ですので、
もし ななちゃんのおばあちゃんが
まとまったお金を子どもたちに贈与しようと考えているのだとしたら、
それはせずにおいて
亡くなった時に相続という形で子どもたちが受け取る方が
支払う税金は安くなることになります。



ななちゃん「おばあちゃんまだまだ自分で使うと思うわ」
スズ「だよね」



今日は、「相続税と贈与税の税率」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「配偶者に居住用不動産を贈与した場合」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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