土地建物の取得費 先祖代々の土地で分からないときは?

不動産

ななちゃん「家売った時にかかる税金の話やけどさ」

スズ「うん」

ななちゃん「売れた金額から、買った金額引けるって言ってたやん」

スズ「取得費ね」

ななちゃん「そんな名前やったっけ」

スズ「うん」

ななちゃん「でもさ、あまりにも古すぎて、買った金額分からへんかったらどうなんの?」

スズ「ええ質問やな」

今日は、「土地建物の取得費」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう


家を売って収入があれば税金がかかります。
ただし、収入全部に税金がかかるわけではありません。

収入から差し引ける金額に、
取得費 というものがあります。

取得費とは、
その土地建物を買った時の金額ですね。
(建物に関しては年数に応じて価値が下がり、その分取得費も下がります⦅減価償却費相当額を差し引きます⦆)


けれど、
その土地建物
買った時の金額を覚えていない」なんてこともあるかも知れません。


また、
先祖代々からの土地で
そもそも価格なんか分からない」といったこともありそうです。


こんな時 取得費はどうなるのでしょうか。

取得費が分からなければ、
家を売った収入から差し引けないのでしょうか。


実は、
「取得費が分からない」場合の計算方法があります。

土地建物を売った金額の5%

この金額を取得費とすることができます。


例えば、
土地付きの家が4000万円で売れたとしましょう。


そうすると、
4000万円-【取得費+譲渡費用(手数料など)
に税金がかかります。


仮に、
取得費=不明
譲渡費用=150万円 なら、

4000万円-【200万円(取得費=売れた金額の5%)+150万円(譲渡費用)】=3650万円

3650万円に税金がかかります。


ただし、自宅を売った場合は
3000万円の特別控除が使えますので、

3650万円-3000万円(特別控除)=650万円
650万円に税金がかかることになります。



ななちゃん「自分の家売っても税金払わなあかんの?」
スズ「ケースバイケースやで」



今日は、「土地建物の取得費」の知識をひとつ+(プラス)しました。
来週は、「住宅ローンの繰上げ返済」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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