所得控除とは? 税額控除との違い 知っていますか?

税金

ななちゃん「住宅ローン組んだら所得税が減額されるってことなんやね」

スズ「条件はあるけどね。基本的にはそうやわ」

ななちゃん「他にもそういうお得なものあるん?」

スズ「そやね。いくつかあるにはあるけど、住宅ローン控除がやっぱ一般的かな」

ななちゃん「なーんや」

スズ「所得税がダイレクトに減額されるのはあんまりないけど、所得税を計算するための所得を減らす項目はいろいろあるよ」

ななちゃん「なにそれ、違いが分からへん」

今日は、「所得控除」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう


住宅ローン控除とは、
住宅ローンを借りている一定の期間、
年末の借入残高の0.7%にあたる金額が
ダイレクトに所得税から引かれるものです。

仮に、年末の借入残高の0.7%が20万円だったとしたら、
本来の所得税の金額から20万円安くなります。

これを税額控除といいます。


これに対して
所得税を計算する元となる所得の金額を減らすものもあります。

これを所得控除といいます。


税額控除と所得控除
ちょっとややこしいですね。


所得控除は、
控除される金額がダイレクトに所得税から差し引かれるわけではありません。

どういうことかみていきましょう。

所得控除はいろいろありますが、
その中の「医療費控除」でみていきましょう。

医療費をたくさん支払った年は、
確定申告することで税金が安くなる
と聞いたことはありませんか?

基本的には、
1年間の医療費が10万円を超えた場合、
超えた金額が
所得から差し引かれます。

例えば、
1年間の医療費が15万円だった場合、
5万円が所得から差し引かれます。

所得税が5万円減額されるわけではないんですね。

所得税を計算する元となる所得(これを課税所得といいます)から
この場合5万円が差し引かれるわけです。

課税所得が少なくなると、
その分所得税も安くなるわけです。


この所得控除ですが、
全部で15種類あります。

医療費控除の他にも、

基礎控除
誰でも

配偶者控除・配偶者特別控除
配偶者がいるとき

扶養控除
子供や老親を扶養しているとき

障害者控除
本人が障害者、または障害者を扶養しているとき

寡婦控除
本人が寡婦であるとき

ひとり親控除
ひとり親で子どもを育てているとき

勤労学生控除
納税者本人が学生のとき

社会保険料控除
本人または家族が支払った社会保険料

生命保険料控除
生命保険料などを支払ったとき

地震保険料控除
地震保険料を支払ったとき

小規模企業共済等掛金控除
確定拠出年金の掛金などを支払ったとき

雑損控除
災害や盗難などによって損失が生じたとき

寄付金控除
寄付したとき

年収や年齢など、条件があるものもありますが、
これらに当てはまれば
課税所得を減らすことができるわけです。



ななちゃん「こんなにあったら覚えられへん」
スズ「覚えんでもええよ」



今日は、「所得控除」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「医療費控除」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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コメント

  1. 匿名 より:

    分かってないことがわかりました!