ななちゃん「私の友達、パートでお手伝いさん始めてんて」
スズ「おてつだいさん?」
ななちゃん「うん。どっかの家に行って、そこで家事する仕事」
スズ「うんうん」
ななちゃん「そこの家族とも仲良くなって、『家族の一員みたいやー』って言ってた」
スズ「そっか」
今日は、「労働基準法」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
ななちゃんの友達が「お手伝いさん」の仕事を始めたようです。
お手伝いさんには2種類あって
その家庭に直接雇われている人
業者に雇われている人
がいます。
その家庭に直接雇われている人 とは
「家政婦さん」のイメージですね。
昔は住み込みで働く人が多かったのですが
今は8割以上の家政婦さんは 自宅から通勤しています。
その家庭に直接雇われているので
働き方や、賃金、休日などの労働条件は
その家庭と家政婦さんの間の取り決めで決まります。
取り決めの内容は自由です。
次に
業者に雇われている人 とは
共働き世帯の増加で広がってきている
「家事代行サービス」のイメージですね。
家事代行サービスで働くスタッフは
家政婦さんと仕事の内容は似ていても
会社に雇われています。
労働条件は
会社とスタッフの間の取り決めで決まります。
さて、
労働基準法という法律を知っていますか?
労働基準法とは
働く人を保護するために
労働条件の最低基準を定めた法律です。
働く人の暮らしや健康を守るために
賃金、労働時間、休日などについて
最低基準を設けてあります。
労働者を使用する会社は
これらの最低基準を守らないといけないんですね。
例えば、
とても安い賃金で働かせる
休憩時間も取らせず働かせる
休日も取らせず働かせる
こんなことになると、
働く人の暮らしや健康は守れませんね。
そのための法律です。
さて、
実は今までは
その家庭に直接雇われる家政婦さんは
この法律の対象外でした。
要するに除外されていたんですね。
賃金も、休憩時間も、休日も
最低基準が定められていなかったのです。
なぜなら昔は
その家に住み込む「女中さん」が多く
家族の一員のように扱われていたので
労働者という感覚ではなかったのかも知れません。
ただ、
現在はほとんどの家政婦さんが通勤しているなど
昔の「女中さん」とは働き方が変わってきています。
そこで国も、
その家庭に直接雇われている家政婦さんにも
労働基準法を適用するため動きだしました。
これからは
家政婦さんも労働基準法という法律に守られることになると思います。
ななちゃん「私の友達、大手の会社に登録してるって」
スズ「家事代行サービスのスタッフさんやね」
今日は、「労働基準法」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「出産にかかる費用と保険」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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