ななちゃん「年末調整の書類にさ、何かいろいろつけるやん」
スズ「控除証明書のことかな?」
ななちゃん「よーわからんけど、保険?のやつとかさ」
スズ「11月頃になったら、保険会社から送られてくるね」
ななちゃん「そうそう。毎年送られてくる」
スズ「あれは、年末調整してもらうために重要やねん」
ななちゃん「あれが?」
スズ「うん。ななちゃんが保険料として払った、という証明書やねん」
ななちゃん「ふぅん。でもそれがなんで必要なん?」
今日は、「年末調整」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
年末調整の書類を提出するときに、
証明書のような書類の添付をすることがありますね。
あれは何のために必要なのでしょうか?
手元に会社からもらった源泉徴収票があれば、見てみてください。
その中の
「支払金額」という欄に載っている金額を見てください。
いちばん大きな金額ですね。
この金額は、
会社が皆さんに支払った1年間の給与の総額です。
皆さんからすると、
1年間の収入金額になります。
所得税は、
収入に対して掛かるのではなく、
所得に対して掛かります。
ですので、
所得を算出する必要が出てきますね。
では、
どのようにして所得を算出するのでしょうか。
それは、
収入金額から控除できるものを引いて算出されます。
まずは、
給与所得控除
これは、
会社員にとっての必要経費、
と考えれば分かりやすいですね。
自営業の方は、
収入から経費を差し引くことができますが、
会社員はそれができません。
その分、
「給与所得控除」という形で差し引けるようになっています。
控除額は、収入金額によって違います。
例えば、
収入が350万円の人なら、
控除額は113万円、
といったような具合です。
控除できるものは、
これだけではありません。
他にも様々な控除があります。
皆さんになじみがあるのは、
基礎控除、
配偶者控除などかも知れませんね。
これらについては、
会社の方で把握できているので、
皆さんは特に何もする必要はありません。
ところが、
会社で把握できない控除、というものがあります。
例えば、
生命保険料控除
(天引きのものを除く)
皆さんが生命保険料を支払っていたとしたら、
会社はそのことを知りませんよね。
当然ながら、
いくら支払っているのかも知りません。
ですから、
「私は生命保険料として〇〇円払っています」という書類を、
年末調整の書類に添付するわけです。
すると会社は、
それをチェックして
生命保険料控除を加えてくれます。
このように、
年末調整の書類に添付する証明書、というのは、
「所得税を計算するための所得」を算出するために必要なんですね。
これを添付しなければ、
もしかしたら控除されるはずの金額が控除されず、
せっかくの所得税の額を下げる機会を逃してしまうということになります。
(あとから、確定申告することもできます)
ななちゃん「お金が戻ってくる、って思ったらやる気もでるな」
スズ「そやそや」
今日は、「年末調整」の知識をひとつ+(プラス)しました。
来年は、「利息にかかる税金」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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コメント
いつも面倒だなあと、嫌々やってました。。ありがたい事ですね。。