ななちゃん「投資信託って、たくさんの会社の株式がパッケージになってる方がいい、ってことなんやね」
スズ「多ければ多いほどいい、っていうわけちゃうけど、たくさんの株式がパッケージになってたら、損するリスクを減らせるよね」
ななちゃん「それ、どういうことやったっけ?」
スズ「たくさんパッケージになってたら、もしその中の一つが倒産したとしても、影響はそれほど大きくない、ってこと」
ななちゃん「そっかそっか」
スズ「じゃあ今日は、投資信託についてもちょっとみていこか」
今日は、「投資信託」の知識をもうひとつ+(プラス)していきましょう
投資信託を買うメリットは、
いくつもの会社に同時に投資することで、
損するリスクを減らせる、ということでしたね。
今日はもう少し具体的にみていきましょう。
次の2つのどちらかのパターンで、
皆さんが30万円を投資したとします。
① 30万円全部使って、ザンネン株式会社の株式を買った場合
② 30万円でザンネン株式会社の株式が含まれた「スーパービッグ投資信託」を買った場合
ではここで、
ザンネン株式会社が倒産したとします。
① のパターンの場合は、
残念ながら投資した30万円は戻ってこないかも知れません。
② のパターンの場合は、
ザンネン株式会社の倒産によって、
「スーパービッグ投資信託」の価格は多少下がるかも知れませんが、
もしかしたら、
この中に含まれている他のたくさんの会社の利益で、価値が30万円より上がるということも考えられます。
ここで皆さんは、
「じゃあ、倒産しないような会社を選べばいいね。儲かりそうな会社だけに投資しよう」と思うかも知れませんね。
たしかにそれが分かればよいかも知れません。
例えばiPhone発売当時のアップルの株式に目をつけた皆さんが、
それに投資していたら、
価値はその何倍にもなっているでしょう。
では、もしこの時に
「アップルの株式が含まれた投資信託」を買っていたらどうでしょうか。
その投資信託の価格は上がっているでしょうけれど、
「アップルの株式」を買っていた場合より上がっていないかもしれません。
どういうことかというと、
「アップルの株式が含まれた投資信託」には、
他の会社の株式も含まれているので、
せっかくアップルの株が上がっても、
その上がり具合も薄まってしまいます。
アップルに限って言えば、
個別の株式を買って投資していた方が、
結果的に儲かったわけです。
「じゃあ、アップルのような儲かりそうな会社を見つけて、集中投資だ」と思いましたか?
アップルについて言えば、今だからそう思えることで、
その時点でどれだけの人が今の株価を予測できたでしょうか。
さきほど、「ザンネン株式会社が倒産した」としましたが、
もしかしたら15年前には、
「ザンネン株式会社ってすごい。この先株価は上がると思う」と予測していたかも知れません。
「アップルという会社は、すごい。この先株価は上がると思う」と予測するのと同じです。
結果はどうだったでしょうか。
ザンネン株式会社に投資したお金は、殆ど価値はなくなり、
アップルに投資したお金は、何倍もの価値になったわけです。
予測が当たれば大儲け、外れれば大損。
それはギャンブルです。
そこで、また「投資信託」の登場なのです。
投資信託は、
たくさんの会社の株式などがパッケージになっている分、
その中の一つの会社(アップルのような)の価格がすごく上がったとしても、
残念ながら投資信託の価格はそれほど上がりません。
儲けが薄まってしまいます。
けれど、
その中の一つの会社が倒産したとしても、
投資信託の価格はそれほど下がりません。
損も薄まるからです。
気がつきましたか?
投資信託を買うことは、
めちゃくちゃ儲かることを考えるのではなく、
損するリスクを減らすことが目的の一つなのです。
ななちゃん「でもさー、アップルみたいな株で大儲けしたいやん」
スズ「ちゃんと読んだ?」
今日は、「投資信託」の知識をひとつプラスしました。
明日は、さらに「投資信託」の知識をひとつプラスしていきましょう。
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