財形貯蓄のメリットとデメリット

ライフプランニング

ななちゃん「いとこが社会人になってんけどさ」

スズ「うん」

ななちゃん「お父さんから『会社に入ったら財形貯蓄を始めなさい』って言われてるらしい」

スズ「あら」

ななちゃん「お父さん、財形でお金貯めはったらしいわ」

今日は、「財形貯蓄はお得?」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

「会社に入ったら財形貯蓄」と聞いている人もいるかもしれませんね。

でも、財形貯蓄はお得なのでしょうか?


まずは、
財形貯蓄の制度についてみていきましょう。


財形貯蓄とは、
会社の給与から天引きで積み立てる制度で、
「一般財形」
「財形住宅」
「財形年金」の3種類があります。


一定の条件を満たせば
利子が非課税になるもの(財形住宅と財形年金)もありますが、
制度の特徴を理解して活用することが大切です。


まずメリットは3つあります。


1つ目は
給与天引きの強制力です。

自分で貯金の仕組みを作るのが苦手な人でも、
自動的に積み立てられるため “確実に貯まる” 点が魅力です。


2つ目は
「財形住宅」と「財形年金」の利子は非課税になるという点です。

住宅購入や老後資金目的で積み立てる場合、
両方を合わせて元利合計550万円まで利子が非課税になります。


3つ目は
会社によっては奨励金や補助が出ることもあり、
普通の銀行預金より有利になるケースがあるということです。


一方、デメリットもあります。

最大の注意点は中途解約のしにくさです。


原則として
「財形住宅」と「財形年金」は目的以外の引き出しができません。


目的以外の引き出しをする場合は、
非課税とされた利子に遡って課税され
利子が非課税ではなくなります。


また、
現在は金利が非常に低いため
利子非課税のメリットが昔に比べて小さくなっている点も考慮が必要です。


このような特徴から、
財形貯蓄は
“確実に貯めたい人”
“住宅や老後資金を計画的に積み立てたい人” には向いていると言えます。


一方、
柔軟にお金を動かしたい人や
より高い運用利回りを求めたい人にはあまり向いていない制度とも言えます。



ななちゃん「あの子知ってんのかな」
スズ「聞いたげ」



今日は、「財形貯蓄はお得?」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「ふるさと納税、上限額を超えたら?」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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