ななちゃん「うち、お父さんが年金もらいだしてさ」
スズ「そうなんや」
ななちゃん「金額聞いたけど、そんなに多くないねんね」
スズ「ほとんどの人がそういう感想やわ」
ななちゃん「でさ、お父さんの話だと、会社で働いてた人の年金ってみんなそれほど変われへんみたい」
スズ「なるほど」
ななちゃん「会社でめちゃめちゃ給料多い人は、年金もめちゃめちゃ多いんちゃうの?」
スズ「ってことないねんな」
ななちゃん「なんで?」
今日は、「年金の差は 給料の差ほどない」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
ななちゃんのお父さんは 年金をもらい始めたようですね。
お父さんの話では、
年金額の差は 給料の差ほどはない ということのようです。
でも、
給料がとても高い人もいますよね。
一桁違う額の給料をもらっている人もいるでしょう。
そんな人は、
年金の額も一桁多いのでは?と思うかも知れませんが
そうではありません。
なぜなのでしょうか。
ひとつずつ見ていきましょう。
年金の額は
老齢基礎年金(国民年金を納めたことによってもらえる年金)と
老齢厚生年金(厚生年金保険料を納めたことによってもらえる年金)の
合計です。
老齢基礎年金は、
「国民年金を納めた月数」によって年金額が決まります。
納めた月数が同じなら、
もらう年金も同じ額です。
それに対して老齢厚生年金は、
ざっくり言うと
「給料の額と、働いた期間」によって年金額が決まります。
働いた期間が同じなら、
給料の違いによって 年金額が変わるということですね。
けれど、
給料が高くなればなるほど年金額も高くなる
というわけではありません。
ではここで、
会社員だった
AさんとBさんの場合を見ていきましょう。
二人とも 大学を卒業してから
会社員として働きました。
ここでは分かりやすいように、
Aさんの給料はずっと120万円
Bさんの給料はずっと40万円
だったとします。
Aさんの給料は Bさんの3倍ですね。
けれど、
2人の年金に3倍の差はありません。
なぜなら、
年金の計算においては、給料の額には上限があるからです。
Aさんの給料は120万円ですが、
この金額は上限を超えているので
年金の計算においては、低くなります。
どのぐらい低くなるかというと、
現在は65万円になります。
(過去にはこの金額より低かったこともあります)
どういうことかというと、
現在の給料(標準報酬月額)の上限は65万円なんですね。
ということは、
Aさんの給料は120万円ですが
年金の計算上、65万円の給料ということになります。
すると、
AさんとBさんの給料の差は3倍でしたが、
年金の計算においては、Aさんの給料は低くなるので、
年金の額はそこまで開きはないということになります。
ななちゃん「えーっと。わからん」
スズ「(笑)」
今日は、「年金の差は、給料の差ほどない」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「年金の繰下げは1年待ちましょう」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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