タンス預金 家に現金を置いておくと 気がついたら目減りしているかも知れません

金融

ななちゃん「うちのお母さんさ、洋服ダンスにこっそりお金入れてるねん」

スズ「なんで知ってんの?」

ななちゃん「こないだ、お母さんの服借りようと思って探してたら、見つけてしもた」

スズ「あちゃー」

ななちゃん「お菓子が入ってた箱に入れてあったけど、結構あったわ」

スズ「貯めてはるねんね」

ななちゃん「タンスの中に入れてあったら、お金は安全やね!」

スズ「そうとも限らへんよ」

今日は、「タンス預金は安全?」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう


タンス預金という言葉、聞いたことありませんか?

実際にタンスの中に現金を入れておくことだけでなく、
自宅で現金を保管することを
タンス預金と言ったりします。

では、
自宅の金庫にお金を保管している
Aさんの場合を考えてみましょう。


Aさんは、節約しながらお金を貯めました。
そして そのお金は1000万円になっています。

金庫の中の1000万円は、
泥棒にでも入られない限り 減ることはありません。

Aさんは毎日金庫の扉を開けて、
札束を眺めながら「よくこれだけ貯めれたなぁ」と笑顔になっているかも知れませんね。


では、この1000万円
10年後も同じ価値があるのでしょうか


お金は、
それ自体の価値が定まっているわけではありません。


例えば、
120円で買えたペットボトル飲料が
160円に値上がりしているとします。

同じモノなのに、
余分にお金を払わなければ買えなくなっているということですね。


要するに、
「来年ジュースを買うために、120円を置いておこう」と思って置いておいても
実際ジュースを買おうと思った時には値上がりしていて
120円では買えなくなっているということです。


今は、モノの値段が上がっていますね。
これをインフレといいます。

仮に
毎年モノの値段が2%ずつ上がっていくとしましょう。
インフレ率2% ということです。


すると、
今年1000円で買えるモノが
10年後には約1200円になる計算です。

モノの値段が上がる分 お金の価値は下がります

ですから、
Aさんが大事に保管している1000万円のお金も
10年後には800万円ぐらいの価値に目減りしてしまうことが考えられます。



ななちゃん「お母さんに教えたげな!」
スズ「わかってへそくりしてはるかもよ」



今日は、「タンス預金は安全?」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「土地建物の取得費」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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