ななちゃん「おばさんがさ、『早めに年金もらおうかな』って言ってた」
スズ「そうなんや」
ななちゃん「仕事辞めて収入が無くなっちゃったからって」
スズ「おばさん何歳なん?」
ななちゃん「61歳って言ってたかな」
スズ「60歳になってたら、年金早めにもらえるね」
今日は、「特別支給の老齢年金の繰上げ」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
ななちゃんのおばさんは61歳。
仕事を辞めて収入がなくなったので、
早めに年金をもらおうと考えているようです。
基本的には
65歳になってから年金をもらい始めますが
それより前に請求してもらうこともできます。
年金を早めにもらうことを
「繰上げ受給」と言います。
では、ななちゃんのおばさんをAさんとしましょう。
Aさんは60歳になるまで会社員として働いていました。
誕生月に届くねんきん定期便を見ると、
特別支給の老齢厚生年金の欄に「63歳~」と書かれています。
そして、
65歳~ の欄には、
老齢基礎年金と
老齢厚生年金の金額が記載されています。
ちょっとややこしいですが、
整理すると、
Aさんの場合、
63歳~64歳まで 特別支給の老齢厚生年金
65歳~死ぬまで 老齢基礎年金+老齢厚生年金
がもらえるということになります。
では、
Aさんが年金を
62歳から早めにもらう(繰上げ受給)とどうなるのでしょうか。
年金を早めにもらうと、
年金額が減らされます。
本来、65歳からもらうはずの年金を早めにもらうと
早めた月数分、年金額が減額されるんですね。
では、この
「早めた月数」について
詳しく見ていきましょう。
Aさんは、
本来65歳から受け取る年金を62歳からもらうことにしました。
3年繰上げて(早めに)もらうということですね。
早めにもらう年金は
老齢基礎年金と
老齢厚生年金です。
老齢基礎年金は
本来65歳からの受け取りを、62歳から受け取る。
要するに3年繰上げてもらうわけですが、
老齢厚生年金は少し違います。
62歳から受け取ることは同じですが、
本来の受け取りが65歳ではなく、
Aさんの場合は63歳なんですね。
「なんで?」と思いましたか?
特別支給の老齢厚生年金とは、
その名前の通り
「特別に支給される『老齢厚生年金』」です。
要するに、
特別支給の老齢厚生年金は
老齢厚生年金だということです。
Aさんの老齢厚生年金の支給は何歳からでしたか?
そうですね、
ねんきん定期便に書いてあるように「63歳~」ですね。
そうすると、
62歳から年金をもらうということは、
「老齢厚生年金は1年繰上げてもらう」ということになります。
ななちゃん「ごめん、分からんかったわ」
スズ「ちょいややこしかったね」
今日は、「特別支給の老齢年金の繰上げ」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「年金の一括受け取り」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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