配当控除とは│差し引かれた税金を取り戻すことができるかも知れません

税金

ななちゃん「友だちが『去年は株の配当金たくさんもらった』って言ってた」

スズ「そうなのね」

ななちゃん「配当金も収入になるんよね」

スズ「そうやね」

ななちゃん「じゃあ、後で税金払わなあかんのや」

スズ「株の配当金は、受け取った時点で税金は引かれてるよ」

ななちゃん「じゃあなんもしなくてもいいんや」

スズ「確定申告したら返ってくることもあるよ」

今日は、「配当控除」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

ななちゃんの友達が、株の配当金を受け取ったようですね。


株の配当金とは、
会社で利益が出た時などに
その会社の株式を持っている投資家に支払われるお金です。


半年に一度など
持っている株式の数に応じて
配当金を受け取ることができます。


この受け取ったお金のことを
配当所得といいます。
(例外あり)


さて、この配当所得ですが
受け取った時には既に税金が差し引かれています。

ということは、
受け取ってしまえば
そのあと税金を計算して支払ったりする必要はないということですね。


でも、
この差し引かれた税金を取り戻す方法があります。


「税金を取り戻せる?」
そう聞くととても気になりますよね。

ではどんな方法なのか、見ていきましょう。


そもそも
株式などに対する課税方法は次の3つです。

源泉分離課税
申告分離課税
総合課税


この3つをよく見ると、
分離課税と
総合課税
に分かれていることが分かりますね。


配当金を受け取った時に差し引かれた税金を取り戻すためには、
総合課税」を選ぶ必要があります。


どういうことかというと、
確定申告する時
「総合課税」という方法を選ぶということです。


そうすることで、
もらった配当金(配当所得)につき
配当控除を受けることができます。


配当控除は、
所得税を計算した後
そこから配当控除の金額をダイレクトに差し引いてくれます。

住宅ローン控除と同じイメージですね。


配当控除は、
その人の他の所得も合計した金額により変わってきますが、

所得税 -10%
住民税 -2.8%
のようになります。


ただ、注意点があります。


その人の合計所得金額によっては、
配当控除は受けたけれど
結果的に税金が上がってしまったなどのこともあります。


ですので、
総合課税で申告する場合は
配当控除のことだけに目を向けるのではなく
全体を見ることが大切です。



ななちゃん「全体見るったって」
スズ「ちょい難しいね」



今日は、「配当控除」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「相続人申告登記」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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