確定申告が必要な場合

税金

ななちゃん「ダンナが自営業の友達がおんねんけど、毎年2月とか3月とかランチに誘っても『確定申告が終わったらね!』って断られるねん」

スズ「そうなんやー。その子がダンナの確定申告手伝ってはんねんね」

ななちゃん「たぶんな。その子は専業主婦やねんけどさ」

スズ「最近は直接入力できるようになって、だいぶ簡単にはなってきたけど、それでも書類揃えたりなんやり大変やよね」

ななちゃん「そもそも確定申告、ってなんなん? 『病院でもらった領収書は捨てんと置いとくんや』とかじいちゃんが言っとったけど、これも関係あるん?」

スズ「そやね。確定申告、って『やらんとあかん確定申告』と、『やったら得する確定申告』があるねん。今日は『やらんとあかん確定申告』から見ていこか」

今日は「確定申告が必要な場合」の知識をプラスしていきましょう

(ここでは、個人が所得税を申告して納める場合を取り上げます)


確定申告」とは、
1年間の所得から納める所得税の額を計算し、
確定させる手続きのことです。


そんな一言でいわれても・・・ですよね。
ひとつずつ見ていきましょう。


会社員の皆さんは、勤め先で「年末調整」してもらうことで、所得税の支払いは完了します。
会社が皆さんに代わって、所得税の金額を計算して納めてくれるんですね。
だから基本的には確定申告は必要ありません。


確定申告が必要になるのは、自営業やフリーランスなどの皆さんです。
自営業やフリーランスの方などは、
自分で確定申告する必要があります

自分で1年間の所得を計算して、
所得税の額を確定させる必要があるのです。

では、「所得」はどうやって計算するのでしょうか


実際に数字を当てはめてみましょう。


自営業の人の売上が、1年間で400万円だったとします。
この400万円は、受取った現金、銀行に振り込まれたお金の合計です。
この場合の400万円は、「収入」です。

「所得」とは、この400万円から経費などを差し引いたものです


自営業で何か販売している場合、仕入れにかかるお金などが経費になります。


仮に、仕入れにかかったお金が120万円だったとしましょう。
すると、400万円からその分を差し引いて、「所得」は280万円になります。


ではこの場合、「280万円に税金がかかるの?」と思いますよね。
実はまだ続きがあります。


所得税を計算するために、
280万円(所得)の額をさらに下げることができます。
所得の額が下がれば、その分所得税の額も安くなりますね。


それは、例えば「基礎控除」
聞いたことありますか?

「基礎控除」を使うことで、48万円を所得から引くことができます。
(他にも控除の種類があります。当てはまればそれも引くことができます)


280万円(所得)から、48万円引くことで、232万円まで下がりましたね。
この場合、232万円に所得税がかかることになります。

このように、
収入から「経費」や、「基礎控除など」を差し引いた金額を元に
所得税の額を確定し、
税金を納めます。

この一連の手続きを、「確定申告」といいます。


今日は、「確定申告が必要な場合」の知識をひとつ+(プラス)しました
明日も、「確定申告が必要な場合」の知識をさらにひとつ+(プラス)していきましょう。


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