給料から天引きされる 社会保険料とは

ライフプランニング

ななちゃん「いとこがさ、今年から働きだしやって」

スズ「新社会人やね」

ななちゃん「でさ、こないだ初めてのお給料もらって、『聞いてた額と違う』って文句言ってた」

スズ「引かれるものも多いからね」

ななちゃん「実は私もよく分かってへんねん。振込額しか見てへん」

スズ「なんやて?」

今日は、「給料から天引きされる社会保険料」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

今年 新社会人になられた皆さん、
初めての給料はもらいましたか?

中には、「最初に聞いてた額と違う」とがっかりした人もいるのでは。

例えば、
「初任給21万円」と言われていたから、
21万円が振り込まれると思っていたのに、
17万円しか振り込まれていない、といったような具合です。


では、
どうして振込金額が少なくなってしまっているのでしょうか。
ひとつずつみていきましょう。


給料明細が手元にあれば見てみてください。
厚生年金保険料
健康保険料
雇用保険料
所得税
などの項目があると思います。

これらの金額が、給料から差し引かれています。


金額が大きいのは、厚生年金保険料と健康保険料ですね。
給料の約15%の額になります。


厚生年金保険料は、年金の保険料です。
今まで国民年金の保険料を支払っていた人は
もう自分で支払いをする必要はありません。
会社が給料から保険料を差し引いて、まとめて納めてくれます。


健康保険料は、
けがや病気で病院にかかるときに必要な保険証をもらうために必要です。

今までは、お父さんやお母さんの扶養家族としての保険証を持っていたと思いますが(国民健康保険は考え方が少し違います)、
社会人になったら、自分が被保険者となります。
要するに、自分で保険料を支払うことになるんですね。


所得税は、
給料から計算した所得にかかる税金です。
まずは概算で徴収されて、
12月の給料の支払いの時に調整されます。


ここでひとつ覚えておいてもらいたいのが、住民税についてです。

今年入社した人は、住民税の欄は空欄になっていると思います。
住民税が差し引かれていません。
なぜかというと、
住民税は、前年の所得に対してかかる税金だからです。


前年は、おそらく皆さんは学生や生徒だったと思われますので、所得はありませんね。
ですから今年は住民税の支払いはありません

けれど来年からは住民税の支払いが必要になってくるので、
新たに差し引かれることになります。



ななちゃん「いとこ、来年は手取りがさらに少なくなるんや」
スズ「でも給料が上がるんちゃう?」



今日は、「給料から天引きされる社会保険料」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「厚生年金保険料」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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