長期金利が1%台に これってどういうこと?

金融

ななちゃん「『長期金利が1%台に』とか言ってるやん」

スズ「そうやね」

ななちゃん「なんか、大変なことになってる感だしてへん?」

スズ「そう思うかー」

ななちゃん「今まではどうやったん?もっと低かったん?」

スズ「そうやよ。マイナスの時もあったぐらい」

ななちゃん「上がったらどうなんの?」

今日は、「長期金利」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

長期金利が1%台になった というニュース
聞いたことありませんか?

そう言われても、
それがどういうことなのか分かりにくいですね。
仕組みをひとつずつみていきましょう。


まず、長期金利は何によって決まるのでしょうか。

長期金利は、
国債の価格によって決まります。

国債にはいくつか種類がありますが、
長期金利は
新発10年物国債というものの利回りを指標としています。


先日、債券市場において
国債(新発10年物)の利回りが、
1%を超えました。

長期金利は、この数字を指標としているので、
「長期金利が1%台になった」ということになります。


さて、10年以上もの間
長期金利は1%を下回っていました。

理由は
大規模な金融緩和政策が実施されていたからですね。

長期金利を抑えるように、
いろいろな政策が取られていたわけです。

けれど、今年3月に
大規模な金融緩和政策は終了しました。
長期金利を抑えるような政策も緩やかになり、
そのようなこともあって
長期金利が上がってきているとみられています。


では、
長期金利が上がることで
私たちの暮らしにどういった影響が出てくるのでしょうか。


不安なことは、
住宅ローンの固定金利が上がってくることです。

固定金利は、長期金利を指標にしているので、
長期金利が上がると、固定金利も上がることが考えられます。

実際、メガバンクは住宅ローンの固定金利を既に引き上げています。


けれど、不安なことばかりではありません。
プラスの影響も考えられます。

ひとつには、
銀行の定期預金の金利が引き上げられる可能性があるということです。

今は、銀行に預けていても殆ど利子は付きませんね。
金利が上がることで利子が増えるかも知れません。


また、
生命保険においても、
受け取るお金が増えたり、保険料が安くなることが考えられます。


さて、日本では長い間「金利のない世界」が続いてきました。
若い人にとっては、生まれてからずっと「金利のない世界」だったかも知れませんね。
けれど「金利がある世界」へと少しずつ変わってきています。



ななちゃん「じゃあさ、変動金利で借りたらいいやん」
スズ「うーん、変動金利も上がってくるかも知れへんよ」



今日は、「長期金利」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「変動金利の5年ルール」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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