日銀の利上げでどうなる？変動金利型住宅ローン「見えない影響」と「５年後のリスク」

住宅ローン

2025.12.23

ななちゃん「日銀が金利が上げるっていうニュースがあったね」

スズ「うん」

ななちゃん「それって、私らに何か関係あんの？」

スズ「住宅ローンとかに影響出てくるかも」

今日は、「政策金利が上がると住宅ローンは？」の知識をひとつ＋（プラス）していきましょう

日銀が
政策金利を引き上げるというニュースがありましたね。

これって、私たちの生活にどんな影響があるのでしょうか？

影響を受けやすいのが
変動金利型の住宅ローンです。

多くの銀行の変動金利は、
日銀の政策金利と関係が深いため
今回の利上げを受けて、
数か月後に住宅ローン金利が上がる可能性があります。

ただし、
「金利が上がる＝すぐに返済額が増える」わけではありません。

多くの変動金利型住宅ローンには、
返済額の見直しは５年ごとというルールがあります。

そのため、
金利が上がっても
当面は毎月の返済額が変わらないケースが多いのです。

けれど、ここで注意したいのが
「返済額が変わらない＝影響がない」ではない、という点です。

返済額が据え置かれている間も、
適用される金利はすでに上がっています。

その結果、
毎月の返済額の中で利息の割合が増え
元金に回るお金が減ることで調整されます。

見た目は同じ返済額でも、
ローン残高の減り方は遅くなっているのです。

さらに、
多くの住宅ローンでは、返済額の増加を抑えるため
５年後の見直し時でも返済額は最大1.25倍までという上限が設けられています。

この仕組みは
急な負担増を防ぐためのものですが、
金利が上がり続けると返済額を十分に増やせず
元金がなかなか減らない状態が続くこともあります。

このように、
変動金利型住宅ローンでは、
影響が「すぐに出ない」だけで
「出ていない」わけではありません。

政策金利の引き上げは、
時間をかけて家計に影響してきます。

返済額だけでなく、
ローン残高の減り方にも目を向けておくことが大切です。