ななちゃん「こないだおばあちゃんとこ面会に行ってん」
スズ「あれ?おばあちゃんどこに住んではんの?」
ななちゃん「老人ホームで暮らしてるねん」
スズ「そうなんや」
ななちゃん「エレベーターに、『遺品整理はおまかせください!』ってポスター、貼ってあった」
スズ「あら」
ななちゃん「遺品、とか言われるとあんまりいい気しないよね」
今日は、「高齢者等終身サポート事業」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
自分が高齢になった時のことを想像できますか?
若い人には難しいかも知れませんね。
今、一人暮らしの高齢者が増えています。
一人暮らしの高齢者の中には、
ひとりで通院や買い物ができなくなるかも知れない
入院や介護施設に入所する時の保証人がいない
自分が死んだ後誰が火葬してくれるんだろうか
など、不安を抱えている人がいます。
昔は それらのことを家族が担ってきましたが
一人暮らしの人の中には
家族がいなかったり、
いたとしても疎遠になっている人もいます。
そんな不安を持っている人たちへのサービスとして
高齢者等終身サポート事業というものが増えてきています。
高齢者等終身サポート事業で提供されるサービスには
次のようなものがあります。
日常生活支援サービス
買い物や通院の付き添いや 引越し
公共料金の支払いの代行など
身元保証等サービス
入院や 介護施設に入るときの連帯保証
死亡時の身柄の引き取りなど
死後事務サービス
死亡の確認
火葬の手続き
病院などの費用精算
公共料金や携帯電話などの解約など
この10年以内に事業をスタートさせた事業者も多く、
まだこの事業に関しての法律もありません。
契約内容が守られていないなどのトラブルも発生しています。
そこで国も今年6月に
事業者向けガイドラインを発表しました。
その内容は、
契約内容を分かりやすく説明する
死後事務がちゃんと行われているかどうか 第三者が点検する
などがあります。
今元気な私たちが想像するのは難しいかも知れませんが、
年齢を重ねていくと
人の手を借りないと生きていくのが難しくなります。
死んだ後はもちろんそうですね。
死んだ後のことは自分ではできません。
人々の生き方が変わっていく中で、
今までは「何となく家族の誰かが」やっていたことを
誰か他の人に
「お金を支払ってお願いする」ことも出てくるということです。
ななちゃん「なんと」
スズ「うん」
今日は、「高齢者等終身サポート事業」の知識をひとつ+(プラス)しました。
来週は、「年金の繰下げ」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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