年金受取の損益分岐点を考える時│額面ではなく 手取りで計算することが大切です

年金

ななちゃん「年金もらう人、いろんな情報があってもらい方迷うやろね」

スズ「ななちゃんも他人事ちゃうで」

ななちゃん「そんなこと言ってもまだまだ先の話やしさ」

スズ「たしかに」

ななちゃん「長生きしそうになったら『やっぱりもらうの遅らせます』って言われへんの?」

スズ「もらい始めてたらそりゃ無理やわ」

今日は、「年金の繰下げ受給」の知識をもうひとつ+(プラス)していきましょう

年金は 原則65歳になったらもらい始めますが、
前倒しでもらう
遅らせてもらう
ということができます。


年金を遅らせてもらうことを「繰下げ受給」と言いますが
今日はこれについて さらに詳しく考えていきましょう。


繰下げ受給することで 毎月の年金は増えますが
その人が亡くなる年齢によっては
もらう年金の総額が少なくなってしまうことも考えられます。

「こんなに早く亡くなってしまうのなら 65歳から受け取っておけばよかった」というような場合ですね。


年金の見込額が200万円のAさんの場合、
①65歳から年金を受けとり始める
➁70歳まで遅らせて年金を受けとり始める

どちらのパターンでも
82歳の時点で 受け取る年金の総額はほぼ同じになります。


要するに、
Aさんの場合
82歳を超えて生きれば、
70歳に繰下げて年金をもらっていた方が
一生涯でもらう年金の総額は多くなるということですね。


さて、
この計算は
年金の見込額からおこなったものです。

実際の年金の受け取りは、
税金や社会保険料が差し引かれた額になります。


では、
これら税金や社会保険料が
繰下げ受給にどのように関係するのでしょうか。


税金や社会保険料は
受け取る年金額によって変わってきます。

年金額が多ければ、
その分 税金や社会保険料は高くなりますね。


先ほどの「82歳まで生きれば…」という年齢は
年金額(額面)から計算したものです。


これを、
手取り額(税金や社会保険料を差し引いた額)から計算すると
また違った年齢が出てくるわけです。


具体的には
年金額が200万円のAさんの場合は
86歳まで生きれば…」となり、

年金額が80万円のBさんの場合は、
81歳まで生きれば…」となります。


要するに、
年金を遅らせてもらう「繰下げ受給」を考える時は
年金の見込額から計算するのではなく
手取り額から計算するとよいですね。



ななちゃん「同じような年齢やん」
スズ「ななちゃんは若いからそう思うだけや」



今日は、「年金の繰下げ受給」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「同じ収入でも住民税は異なる」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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