ななちゃん「ねんきん定期便にさ、『もらうの遅らせたら年金増えます』的なこと書いてあるやん」
スズ「うん」
ななちゃん「年金増えるのはいいけど、遅らせてる間に死んじゃったら大損」
スズ「(笑)」
ななちゃん「でも長生きしたら『遅らせといたらよかった』って思うかも知れんし」
スズ「たしかに」
ななちゃん「何歳からもらうのが得なん?」
今日は、「年金の繰下げ受給」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
年金は何歳からもらい始めるのが得?
損益分岐点はいつ?
そんな話を聞いたことがある人もいるかも知れません。
年金は、原則65歳になってからもらい始めますが、
66歳になってからもらう
70歳になってからもらう
などのように遅らせてもらうこともできます。
遅らせると何が良いかというと、
遅らせた期間分 年金が増額されるんですね。
増額された年金は 死ぬまで変わりません。
増えた年金が死ぬまでもらえると思うと安心ですね。
さて、
Aさんの場合を見ていきましょう。
Aさんは64歳。
そろそろ年金をもらえる年齢に近づいています。
65歳になったら年金をもらい始めるのか、
70歳まで遅らせるのか 迷っているところです。
Aさんがもらう年金は
70歳まで受け取りを遅らせることで、
当初の見込額の約1.4倍になります。
例えば
Aさんの年金の見込額が200万円だったとしたら、
284万円に増えるということです。
これを知ったAさんは、
「こんなに増えるんだったら 70歳までもらうのを遅らせよう」と考えます。
では、ここで
Aさんが何歳まで生きるのかを考えてみましょう。
Aさんが何歳まで生きるかは分かりませんが、
もし71歳で亡くなってしまったらどうでしょうか。
増えた年金をもらうことはできますが、
もらい始めて 1年で亡くなるということですね。
先ほどの計算でいくと
1年間の年金284万円を受け取っただけ、ということになります。
(税金や社会保険料を除く)
では仮に
Aさんが、
65歳から年金を受けとっていたとすると
年金の増額はありませんが
200万円の年金を 亡くなるまでの6年間受け取れたということになります。
金額にすると1200万円ですね。
(税金や社会保険料を除く)
では、
Aさんが80歳を超えて生きていたらどうでしょうか。
82歳の時点で、
65歳からもらった年金の総額と
70歳まで遅らせてからもらった年金の総額
が、ほぼ同じになります。
ということは、
Aさんの場合
82歳より長生きすれば
70歳まで遅らせてからもらった方が
結果的にたくさんの年金を受けとることになりますね。
ななちゃん「じゃあ80歳で死んだら?」
スズ「その人その人で違うからね」
今日は、「年金の繰下げ受給」の知識をひとつ+(プラス)しました。
来週は、「年金の繰下げ受給」の知識をもうひとつ+(プラス)していきましょう。
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