「家なき子」とは 小規模宅地等の特例からおさらいしていきましょう 

相続

ななちゃん「会社の人がさ、「俺、家なき子やから云々」って言ってて」

スズ「家なき子?」

ななちゃん「うん。ドラマの話?とか思ったけどちゃうかった」

スズ「もしかして相続の話かな?」

ななちゃん「そうそう。実家のお父さんが亡くなったって言ってた」

スズ「小規模宅地等の特例の話やね」

ななちゃん「なにそれ?」

今日は、「相続における『家なき子』」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

「家なき子」と聞くと
年代によって「ドラマ?」「アニメ?」、はたまた「読みもの?」を思い浮かべるかも知れませんね。

ななちゃんの同僚が話していた「家なき子」は
このどれにも当てはまらないようです。

相続に関することです。


一言で言うと
小規模宅地等の特例を「家なき子」も使える
ということです。


これでは全く何のことなのか分かりませんね。


まずは
小規模宅地等の特例がどんなものなのか から見ていきましょう。


さて
Aさんという高齢の方が亡くなったとします。

Aさんは、
自分の所有する土地の上に建物を建てて
娘夫婦と孫2人と一緒に暮らしていました。


娘夫婦たちは
Aさんが亡くなった後もその家で暮らしていくことになります。
なぜなら その家はAさんの所有する家だったとしても
娘夫婦家族にとっても「我が家」だったわけですね。


さて、
Aさんが亡くなって土地を相続するとなると
原則税金を支払わないといけません。


けれど、
この税金がとても高かったらどうなるでしょうか。

税金が高すぎて支払えないと
住む家を売って資金を作らないといけないことになるかも知れません。

それでは娘夫婦家族は困りますね。
住む家がなくなってしまいます。


そこで、
亡くなった人(Aさん)と同居していた場合
支払う相続税が安くなる仕組み
があります。

それが、
小規模宅地等の特例です。


小規模なので 広さは約100坪までですが、

相続税の計算の際
100坪までの宅地の価額は
80%減額されて計算されます。


小規模宅地の特例
なんとなくイメージできましたか?

来週は、
これに「家なき子」がどう関係するのかみていきましょう。



ななちゃん「家なき子、昔お母さんに寝る前に読んでもらった」
スズ「本、あったねー」



今日は、「小規模宅地等の特例」の知識をひとつ+(プラス)しました。
来週は、「相続における『家なき子』」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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