ドルコスト平均法③ 気をつけるべきケースもあります

投資

ななちゃん「スズは、投資信託を、値段が下がってる時も上がってる時も買い続けたらええ、ってゆーてるけどさ」

スズ「安く仕入れられるというお得もあるし、高値でたくさん買わされるってこともない、って感じ?」

ななちゃん「ふぅん」

スズ「ざっくりいうと、お得に平均の値段で仕入れるってことやけど、注意点もあるねん」

今日は、「ドルコスト平均法」の知識をもうひとつ+(プラス)していきましょう

例えば皆さんが
50000円の積み立てで、
毎月投資信託を買っているとしましょう。

投資信託の価格は毎日変動します。
小さな変動は当然のことですが
大きく価格が下落してしまうこともあります。


例えば2008年のリーマンショックでは、
アメリカの株価は一時半分ほどになってしまい
元の価格に戻るのに5年かかりました。

2020年のコロナの時も、
世界中の株価は急落しましたが
幸い元の価格に戻るのは早かったですね。


このように、
「いつ」「どんな規模の」ことが起こるのかは誰にも分かりません


では皆さんが
リーマンショックの前から、
毎月50000円でアメリカの平均株価に連動する投資信託を買っていたとします。
そして、
リーマンショックの間も積み立てを継続したとします。


すると、株価が下落していた間、
とても安く投資信託を仕入れることができたわけですね。


では、皆さんがリーマンショックの時点で65歳だったとします。
株価が下落していた約5年間、
安く投資信託を仕入れることができたわけですが
年齢は70歳になっています。


ではここで、
何のために投資信託を買うのかを考えてみましょう。


投資信託を買うのは、
投資でお金を増やすためですね。

何のためにお金を増やすのかというと
お金を使うため、です。


若い人なら
人生のいろんな局面に備えての資産形成でしょうし、
ある程度年齢のいった人なら
老後に使うためですね。


5年で株価が元に戻ったことは、
終わった後だから分かることで、その時点では不透明です。

「この状況はいつまで続くのか」
その時は誰も分かりません。


いくら投資信託を安く仕入れることができたとしても、
自分がお金を使いたいときに価格が上がっていなければ、

安いままの価格で投資信託を売って
現金にしなければならないことも考えられます。
もしかしたら、投資した金額よりマイナスになっているかも知れません。


このように、ドルコスト平均法というのは、
投資の期間が十分にあれば効果が期待できますが、
年齢によっては気を付ける必要もあるということです。



ななちゃん「じゃーさー、何歳までやったらええの?」
スズ「めっちゃ難しい質問やな」



今日は、「ドルコスト平均法」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「株価はずっと上がり続けるのか」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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