ななちゃん「ウチのお父さんがさ、『認知症になったら投資でけへんようになるかも』って気にしてる」
スズ「そうかぁ」
ななちゃん「今はパソコンでチェックしたりできるけど、でけへんようになったらどうしよう、って」
スズ「そうやよね」
ななちゃん「投資してるのに内容をチェックできなくなったら心配やよね」
スズ「たしかに」
ななちゃん「そんな時、私ら子供とかが代わりにやってあげれるの?」
今日は、「家族サポート証券口座」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
ななちゃんのお父さんは、
資産運用をしているようです。
お父さんが資産運用を続ける目的は、
資産をできるだけ長持ちさせたいからですね。
お父さんの場合、
毎月の暮らしは年金だけでは少し足りなくて
資産を取り崩しながら生活しています。
例えば、
お父さんの資産が預貯金だけだったとしたら
取り崩した金額分が毎月減っていきますが、
資産運用しながら取り崩しているので、
減る金額が緩やかになっています。
お父さんは70歳代。
これからまだまだ暮らしていくためのお金は必要です。
では、
この先お父さんが認知症になったりして
自分で運用ができなくなってしまったら
どうなるのでしょうか?
資産運用を
諦めなければならないのでしょうか?
さて、
投資信託などの売買は
本人に判断能力があることが前提です。
けれど
年齢とともに判断能力が低下することは
誰にでも起こりえますね。
判断能力が低下したとしても
自分の資産の取り崩しを緩やかにしたいという気持ちは
変わらないでしょう。
そのために、
認知症などによって判断能力が低下したら、
「家族(代理人)が取引を続ける」
という仕組みを
日本証券業協会が作りました。
この仕組みを
家族サポート証券口座
といいます。
ななちゃんのお父さんの場合、
代理人を子どもの中から一人選び
契約書としてまとめ
公正証書を作成します。
書類を添えて証券会社に申し込んでおくと
お父さんの判断能力が低下したときに
子ども(代理人)が取引を開始するという流れです。
この仕組みを導入するかどうかは証券会社の判断です。
大手の証券会社は検討中のようです。
ななちゃん「それ、ええやん」
スズ「だよね」
今日は、「家族サポート証券口座」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「子供の医療費」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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