年金繰下げの落とし穴①│繰下げていたつもりなのに 年金額が増えていないケース

年金

ななちゃん「年金もらうの遅らせたら、年金額増えるんやよね」

スズ「どうした?(笑)」

ななちゃん「おじさんがさ、年金増やそうと思って我慢して遅らせてたのに、増えてへんかってんて」

スズ「なんでやろ」

ななちゃん「おばさんが亡くなってたから、やねんて」

スズ「なるほど」

ななちゃん「おじさんの年金と、おばさんが亡くなったことと関係あるの?」

今日は、「年金繰下げの落とし穴」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

ななちゃんのおじさんは、
年金額を増やすために、受け取りを遅らせていたようです。


年金は基本的には
65歳になったら受け取りを開始しますが、
受け取り開始の時期を遅らせると
年金額が増えます。


けれど、
受け取りを遅らせても
年金額が増えないケースがあります。


受け取りを遅らせても年金額が増えない⁈


ちょっと気になりますよね。
どういうことなのでしょうか。


ひとつずつ見ていきましょう。


ななちゃんのおじさんをAさんとしましょう。

Aさんは70歳
65歳から年金を受けとることができましたが、
年金額を少しでも増やそうと思って
まだ受け取りを開始していませんでした。


けれど70歳になったので、
そろそろ受け取りを開始しようと思い
年金事務所に相談に行きました。


5年も受け取り開始を遅らせているので、
年金額もかなり増えているだろうと期待していましたが
期待していたほどは増えていませんでした。


期待したほど増えていなかった理由は、
Aさんの妻が亡くなっていたからです。


どういうことなのでしょうか。

Aさんの妻は専業主婦でしたが、
若い頃会社員として働いていた時期がありました。


Aさんと同い年だった妻は3年前に亡くなりましたが、
妻が亡くなった時点で
Aさんには「遺族年金」を受け取る権利が発生していたんですね。


「遺族年金」を受け取る権利が発生すると、
その時点で、Aさんの年金額は確定します。


それ以降受け取りを遅らせたとしても、
年金額は増えません


この仕組みについて
続けてみていきましょう。



ななちゃん「おじさんかわいそう」
スズ「たしかに」



今日は、「年金繰下げの落とし穴」の知識をひとつ+(プラス)しました。
来週は、「年金繰下げの落とし穴」の知識をもうひとつ+(プラス)していきましょう。



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