損失の繰越控除とは│相殺しきれなかった損失を 翌年以降に繰り越すことができます

投資

ななちゃん「株って損することもあるんやよね」

スズ「うん」

ななちゃん「でも、得することもあるんや」

スズ「そうやよ」

ななちゃん「損したり得したりどっちなんや、って感じやな」

スズ「損しても、得した分と相殺できるから、そういう意味では損も使える」

ななちゃん「でもさ、損の方が大きかったらやっぱり損やん」

今日は、「損失の繰越控除」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

投資をしていると、
得をすることもあるけれど
損をすることもあります。


Aさんは、
株式を売って損失を被りましたが
別の株式を売った時に利益を得ました。


利益を得ると、基本的に税金がかかります。


けれど、
同じ年に損失があると
利益から損失の金額を差し引くことができるんですね。

要するに、
利益の金額が少なくなり
結果的に支払う税金が少なくなるということです。


このように
利益と損失を相殺する仕組みを
損益通算と言います。


では、
利益と損失を相殺した時に
マイナスになった時のことを考えてみましょう。


Aさんは、
「BB株式会社」の株式を売って30万円の損失を被り
「CC株式会社」の株式を売って20万円の利益を得たとします。


利益と損失を相殺すると、
-10万円になりますね。


要するに、
損失分は利益から差し引くことができ
それにより税金の支払いを安くすることができるのですが、

10万円分、差し引ききれずに残ったということです。
ちょっと勿体ないですね。


でも、
この「-10万円」を活かす方法があります。


それが、
損失の繰越控除です。


どういうことかというと、
次の年以降に、損失を繰り越せるということなんです。


仮に次の年は
利益が40万円で
損失が0円だったとしましょう。


何もしなければ
40万円の利益に対して税金がかかりますが、

損失の繰越を行なうことで
前の年の「-10万円」を使うことができるんです。


ということは、
Aさんが損失の繰越を行なえば、
その年の利益と、
前の年の損失を相殺できるということですね。


この場合、
その年の利益が40万円で
前の年の損失が10万円

そうすると、
40万円の利益の税金ではなく、
30万円の利益の税金を支払うことで済みます。


ただし、
損失の繰越控除を適用するには
毎年確定申告が必要です。

また、
損失の繰越にも年間という期限があります。



ななちゃん「めんどくさ」
スズ「(笑)」



今日は、「損失の繰越控除」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「保険料の一時払いと一括払い」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。



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