ななちゃん「友達がさ『国債買おうかな』って言ってた」
スズ「そうなんや」
ななちゃん「うん。国債は元本保証だから安心って」
スズ「なるほど」
ななちゃん「国債、って国にお金を貸すってことなんよね?」
スズ「うん」
ななちゃん「でも途中で返してほしくなったらどうしたらいいの?」
今日は、「個人向け国債」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
国債、って聞いたことありますか?
国債とは
国が発行する債券です。
債券は 借用証書のようなイメージですね。
「債券を買う」ということは
「お金を貸す」ということ。
お金を貸している間は定期的に利子を受けとることができて、
期日が来ると 貸したお金は全額戻ってきます。
さて、日本の国債には
個人向け国債
利付国債
などがありますが、
今日は「個人向け国債」について
どんなものなのか見ていきましょう。
ななちゃんの友達が言っているように、
個人向け国債は「元本保証」と言えるでしょう。
「債券は期日が来ると満額返ってくるんでしょ?
じゃあ元本保証は当たり前なんじゃない?」と思いましたか?
たしかに、
債券は期日まで持っていると 満額返ってきますが
もしかしたら途中でお金が必要になることがあるかも知れません。
そんな時、
期日前にお金を引き出す場合もあるでしょう。
ではここで
国債を持っているAさんの場合を見ていきましょう。
Aさんは
発売から10年後に期日を迎える国債を
100万円持っています。
この国債を持っていることで、
半年に一度、利子を受け取っています。
さて、
Aさんは 急に100万円が入用になりました。
国債を買った時は、
「10年後にお金を受け取ろう」と思っていましたが
今 100万円が必要になり
国債を換金せざるを得なくなってしまいました。
こんな場合、
国がAさんの国債を100万円で買い取ってくれます。
(発行から1年経過していれば)
ただし、
注意点が一つあります。
それは、
直近2回分の利子の一部が差し引かれるということです。
どういうことかというと、
利子は半年に一度支払われるので
直近2回分の利子とは、
過去1年間に受け取った利子ですね。
この利子の合計額の約8割が
100万円から差し引かれます。
「受け取った利子分はもう使っちゃった」という場合もあるでしょう。
けれど、
受け取った利子分を現金で返すわけではなく
換金された100万円の中から返すというイメージです。
ななちゃん「なんやそれ」
スズ「ペナルティ?」
今日は、「個人向け国債」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「取引される債券」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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