ななちゃん「お母さんが『これからウチも年金生活や』って言ってた」
スズ「お父さん、年金もらい始めはったんやったっけ?」
ななちゃん「うん」
スズ「お母さんも?」
ななちゃん「お母さんは後何年かしたらもらえるらしい」
スズ「そっか」
ななちゃん「お母さん、『年金少ないからもらうの遅らせて増やそうかな』って言ってるよ」
スズ「なるほど」
今日は、「年金の繰下げは1年待ちましょう」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
ななちゃんのお母さんは 数年後に年金をもらえるようですね。
「年金をもらうのを遅らせると、年金額が増える」
こんな知識も持っています。
そして年金額を増やすために
もらうのを遅らせることを考えているようです。
では、具体的に
どのぐらい遅らせると
どのぐらい増えるのかを見ていきましょう。
まず、
自分の年金がいくらなのかは
毎年誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」に
見込額が書いてあります。
ななちゃんのお母さんの場合、
見込額が100万円となっていました。
要するに、
「65歳からは毎年100万円ずつもらえますよ」ということです。
さて、年金は
原則65歳になって受け取りを開始しますが、
受け取りを1か月遅らせると、
0.7%増額されます。
ななちゃんのお母さんは、
少しでも年金額を増やそうと考え
どのぐらいの期間遅らせたらいいのか思案します。
「3か月受け取りを遅らせると2%以上増える? 定期預金よりお得よね」
そう考えて、
「3か月受け取りを遅らせることにしましょう」と決めました。
どうでしょうか。
ななちゃんのお母さんは、
年金の受け取りを3か月遅らせることができるのでしょうか。
残念ながらできないんですね。
「だって 1か月受け取りを遅らせるごとに0.7%増えるんでしょ?」
という声が聞こえてきそうです。
確かに、
1か月受け取りを遅らせるごとに
0.7%増えることに間違いありませんが
少なくとも「1年以上遅らせる」必要があるのです。
ですので、
ななちゃんのお母さんは
66歳になるまで待つ必要があります。
1年待って年金の受け取りを始めることで、
年金額は84000円増えます。
100万円の年金が108万円になるということですね。
ななちゃん「ゆーとくわ」
スズ「おねがいね」
今日は、「年金の繰下げは1年待ちましょう」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「繰下げられない年金」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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