103万円の壁って何?①│給与所得控除額と基礎控除額の合計です

税金

ななちゃん「最近『103万円の壁の引き上げ』とかいう話あるやん」

スズ「こないだの選挙の後ね」

ななちゃん「そうやったっけ?」

スズ「『103万円の金額を引き上げる』って言ってる党があるねん」

ななちゃん「どういうこと?」

スズ「103万円の収入に収まるように、働き方を抑えてる人が多いから、この金額をもっと高くしましょう、って言ってるよね」

今日は、「103万円の壁」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう

「103万円の壁」という言葉、最近聞きませんか?

ここでいう103万円は、
収入に所得税が「掛かるか 掛からないか」の境目の金額です。
(給料をもらって働く場合)

103万円以下なら 所得税は掛からないし、
103万円を超えると 所得税がかかります。


この辺りのことは知っている人も多いですね。


では、この103万円
中身(内訳)がどうなっているのか知っていますか?


103万円の内訳は、
55万円
48万円です。
この合計で103万円です。

最初から「103万円」という金額があるわけではありません。
55万円と48万円の合計金額が たまたま103万円ということなんですね。


「なんのこっちゃ」と思いましたか?


では、
この55万円と48万円が何なのか
ひとつずつ見ていきましょう。


55万円
これはパートなどで働く人の給与所得控除額です。

給与所得控除とは
給料をもらって働く人の経費のような意味合いのものです。


ではここで、
お店を経営している人の場合を考えてみましょう。


自営業を営むAさんの収入は、お店の売り上げです。

けれど、
売り上げのように 入ってくるお金だけではなく
出ていくお金もあります。

モノを売るためには 仕入れが必要だし
お店を開けるためには 家賃や光熱費なども必要です。
アルバイトを雇っていたら バイト料も要りますね。


Aさんは、
税金の計算をするために
仕入れや経費など、お店を経営するために必要なお金を
売り上げから差し引いて所得を算出します。


何のために所得を算出するのかというと
支払う税金を計算するためですね。
所得が少なければ 支払う税金も少なくなります。


では、先ほどの
給料で働く人の場合を見ていきましょう。


会社などで働く人の収入は 給料ですね。

自営業のAさんのように
経費などをここから差し引くことはできませんが
代わりに 給与所得控除額を差し引くことができます。


要するに、
給料をもらって働く人が
収入から差し引ける経費のようなものが給与所得控除額です。


この
給与所得控除額が
パートなどで働く人の場合 年間55万円になります。

続きは明日見ていきましょう。



ななちゃん「決まってんの?」
スズ「給料が高くなると、計算式に入れるねん」



今日は、「103万円の壁」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「103万円の壁」の知識をもうひとつ+(プラス)していきましょう。



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