ななちゃん「お母さんとこに届くねんきん定期便には、『63歳からの年金額』ってのも書いてあるらしいよ」
スズ「うん」
ななちゃん「年金って、65歳からなんちゃうの?」
スズ「基本的にはそうやけど、年齢とかによってちょっと早くもらえる人もいるねん」
ななちゃん「ふぅん。じゃあそれも遅らせてもらうと増えるんや」
スズ「残念ながら、それはでけへんねん」
ななちゃん「なんで?」
今日は、「繰下げられない年金」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
年金の受け取りを遅らせることで、
遅らせた月数分 年金額が増えます。
例えば
65歳になって年金を受け取れるようになっても
その時点では受け取らず、
66歳になってから受け取るようにすると、
約8%年金額が増えます。
年金額が100万円だったとしたら、
約108万円になるということですね。
増えた年金額は、死ぬまで変わりません。
さて、
ななちゃんのお母さんの元に届くねんきん定期便には、
「63歳からの年金額」という欄に
金額が載っているようです。
「年金は65歳からじゃないの?」と思いましたか?
実は、
年齢などによって
65歳より前に年金をもらえる人がいます。
この 65歳より前にもらう年金のことを
特別支給の老齢厚生年金といいます。
特別支給の老齢厚生年金は、
男性は 昭和36年4月1日生まれ
女性は 昭和41年4月1日生まれまでの人が受け取れる年金です。
実は
昔は年金の受け取りは60歳からだったんですね。
現在は65歳。
一気に60歳から65歳に引き上げてしまうと混乱するので、
少しずつ引き上げてきました。
その名残のようなものです。
ですから、
昭和36年4月2日生まれ以降の人にはこの年金はありません。
(女性は昭和41年4月2日生まれ以降)
さて、
ななちゃんのお母さんは
特別支給の老齢厚生年金をもらえる年齢のようですね。
では、
この特別支給の老齢厚生年金ももらうのを遅らせると 年金額が増えるのでしょうか?
残念ながら年金額は増えません。
65歳からもらえる年金は
受け取りを遅らせることで 遅らせた分年金額が増えますが、
特別支給の老齢年金にはそのような仕組みはありません。
もらえる年齢に達したら
年金を受け取るようにしてください。
ななちゃん「年金ってさ、そもそも言葉がややこしすぎる」
スズ「だね」
今日は、「繰下げられない年金」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「男性と女性で異なる保険料」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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