ななちゃん「年金ってさ、いろいろ名前がありすぎる」
スズ「昨日の寡婦年金のこと?」
ななちゃん「今まで聞いたことなかったし」
スズ「そうかもね」
ななちゃん「いろいろあったら、自分がもらえる年金見落としてしまいそう」
スズ「それはないんちゃうかな」
ななちゃん「なんで?」
スズ「年金は、基本的には一人ひとつしかもらわれへんから」
今日は、「死亡一時金」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう
昨日の寡婦年金のこと、覚えていますか?
夫を亡くした妻が受け取る年金のことでしたね。
期間限定で
60歳から65歳になるまでの最長5年間受け取れます。
寡婦年金を受けとるには
いくつか条件がありますが
夫が自分の年金を受けとる前に亡くなった ということも条件の一つです。
要するに、
夫は若いころから自営業などで働いて国民年金を納めてきたのに
1円も受け取ることなく亡くなったわけですね。
本人は年金を受けとることができませんが
代わりに妻がそのうちのいくらかを受けとるというものです。
さて、
寡婦年金に似たものに 死亡一時金というものがあります。
これも
寡婦年金と同じく 遺族年金の一部です。
ここでは、寡婦年金と比べながらみていきましょう。
寡婦年金を受けとれるのは
夫に養ってもらっていた妻だけですが、
死亡一時金は
その人と一緒に暮らしていた家族なども受け取れます。
また、
寡婦年金を受けとるには
婚姻関係が10年以上でなければなりませんが
死亡一時金には
そのような条件はありません。
さらに、
寡婦年金を受けとるには
夫が自営業などで国民年金を納めていた期間が10年以上でなければなりませんが、
死亡一時金は、
3年以上納めていれば受け取れます
(いずれも、免除期間などは考慮していません)
例えば
60歳のC男さんと、D子さんの場合でみてみましょう。
2人は55歳の時に再婚しました。
結婚してまだ5年です。
あるとき、
不幸にもC男さんが事故で亡くなってしまいました。
C男さんは若いころから個人事業主として働き
国民年金を納めてきました。
国民年金を納めた期間は 20年になります。
この場合、
D子さんが受け取る死亡一時金は17万円になります。
仮に、
結婚して10年以上経つ場合は
寡婦年金を受けとれるかもしれません。
その場合は、
死亡一時金と寡婦年金
どちらか一つを選ぶことになります。
ななちゃん「え、両方ほしいやん」
スズ「気持ちは分かる」
今日は、「死亡一時金」の知識をひとつ+(プラス)しました。
明日は、「贈与」の知識をひとつ+(プラス)していきましょう。
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